『むしたちのおんがくかい』|虫たちの視点で環境問題を楽しく学べる|秋の読み聞かせにおすすめの絵本

絵本のタイトル

むしたちのおんがくかい

あらすじ

夜の公園に集まった虫たち。カブトムシの指揮に合わせて、楽しい音楽会がはじまります。ところが、その時ちょうど人間の演奏が始まり、虫たちの音がかき消されてしまいました。仕方なく場所を移動する虫たちでしたが、行く先々で人間の騒音に邪魔されます。さらに突然の大雨で流されてしまい大ピンチ!果たして虫たちは、無事に音楽会を楽しめる会場を見つけられるのでしょうか。人気シリーズ『むしたちのうんどうかい』に続き、今回も虫たちの個性が光る一冊です!

感想

絵本『むしたちのおんがくかい』は、楽しい物語の中に「環境問題」への気づきもそっと込められています。普段何気なく過ごす人間の生活音が、虫たちの音楽会をかき消している様子は、自然との関わりを考えるきっかけになります。とはいえ堅苦しい内容ではなく、「虫たちは音楽会を開けるのか?」というワクワク感を軸に進むので、子どもも最後まで楽しく読めます。読み終わった夜には、子どもと一緒に耳を澄ませて虫の音を探したくなる、秋の寝る前の読み聞かせにぴったりの絵本です!